米Lineoが米国時間6月5日に,組み込みLinux「Embedix」の供給でシャープと提携したことを明らかにした。サンフランシスコで開催中の米Sun Microsystemsの開発者会議「2001 JavaOne Developer Conference」で発表したもの。
Lineo社はEmbedixを含む同社の技術をシャープに提供する。シャープはOSにEmbedixを採用した携帯情報端末(PDA)を開発し,世界市場に向けて販売する。
なおシャープがLinux搭載PDAの最初の製品を北米市場に投入するのは2001年秋。同社は2002年3月までに100万台のPDAを世界市場で販売するという計画を立てている。
シャープは,世界市場向けのPDAの開発にあたって英Tao Groupや米Amigaなどとも提携する。Java実行環境にはTao社の「intent」実装した「intent」を採用し,またゲーム・ソフト・ベンダーAmiga社などと提携することにより,コンテンツやソフトウエアの開発,PDAの動作の高速化を図るという。
Linuxに関する情報は総合IT情報サイト『IT Pro』の「Linux」で詳しくお読みいただけます。
◎関連記事
■【TechWeb特約】シャープがLinuxベースの「ザウルス」を米国市場に投入へ
■シャープがLinuxベースの無線携帯端末に,米パケットビデオのMPEG-4再生ソフト内蔵へ
■Lineoなどが携帯情報端末向けプラットフォーム,JavaとLinuxを組み合わせる
■組み込みLinux向けの統合仕様「ELC Platform Specification」を業界団体が発表
■米サンが組み込みLinux向けJava環境を発表,デジタル家電に向ける
■米モンタビスタと米IBMが組み込みLinux向け開発環境で提携
■NECと米MontaVistaが日本国内での組み込みLinuxの拡販で提携
■Lineo,組み込みLinuxで日本でアクセス,韓国でSamsungと提携