米Lineoとアクセス(本社:東京都千代田区)が米国時間9月26日に,Linux対応の組み込み用途向けWWWブラウザ「NetFront for Embedix」の提供に関してライセンス契約を結んだことを明らかにした。

 NetFront for Embedixはアクセスの組み込み向けWWWブラウザ「NetFront」をLineo社の組み込み向けLinux「Embedix Linux」に対応させた製品。「OEMにおける移植作業の負荷を軽減し,製品開発の期間短縮を可能にする」(両社)としている。

 NetFrontはセガ・エンタープライゼスの「Dreamcast」やNTTドコモのiモード向け携帯電話機といった消費者向け情報端末に使用されている。1995年の発表以来,1000万本以上のコピーを出荷しているという。

 NetFrontは約2Mバイトのメモリで動作し,HTML3.2の全機能,HTML4.0の特定機能,フレーム,JavaScript,Cookieに対応する。NetFront for Embedixを9月28日まで開催される「Embedded Systems Conference」で展示する。

 またLineo社は,韓国Samsung Electronics,同Samsung Electro-Mechanicsと提携し,韓国にジョイント・ベンチャーを設立することも同日発表した。新会社はソウルの南部に拠点を置き,まもなく事業を始める。組み込みシステムのソリューションをSamsung Electronics社とSamsung Electro-Mechanics社に提供する。

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[Lineoの発表資料1]
[Lineoの発表資料2]