WWW技術の標準化を進めているWorld Wide Web Consortium(W3C)が米国時間5月31日に,XHTML仕様の最新版「XHTML 1.1」と,東アジア言語の文書に利用される“ルビ”に関する仕様「Ruby Annotation」をW3C勧告として発表した。
XHTML 1.1は,「Modularization of XHTML」(XHTMLのモジュール化)で定義されているモジュール化の枠組みとモジュール群をベースにした新たなXHTML文書タイプを定義する。将来拡張されるXHTMLファミリの文書タイプにおける基礎と位置づける。
2000年1月26日にW3C勧告として公開した「XHTML 1.0」では,「Strict」「Frameset」「Transitional」の三つの文書タイプを定義した。しかし,どのタイプもすべての機器で利用可能というわけではなかった。W3Cは次のステップとして,XHTMLのモジュール化を行い,XHTMLの要素と属性によって関連グループごとに分類した。
W3Cが2000年12月19日にW3C勧告として公開した「XHTML Basic」は,XHTMLモジュールのうち小型機器に適したモジュールの組み合わせで構成するもの。XHTML 1.1 は,XHTML Basicより大型の機器を想定し,表示に関する機能を大幅に取り除いたモジュールの組み合わせで構成する。
Ruby Annotationは,ルビを表示するためのXHTMLモジュールを提供する。特殊な回り込みや画像などを用いることなく,ルビ表示を可能にする。
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