米PeopleSoftが米国時間5月22日に,米IBM傘下の米Lotus Developmentとナレッジ管理ソリューションに関して提携を結んだことを明らかにした。サービス企業向けのソリューションである。

 Lotus社のナレッジ管理向け「Knowledge Management」製品とPeopleSoft社のサービス企業向けソリューション「Enterprise Service Automation(ESA)」を組み合わせる。

 ESAは事業における人員配置やプロセスの自動化を図るソリューションである。フィールド・サービス,社内サービス,社内情報技術サービス,専門サービス,スタッフ・サービスといった分野に向ける。

 Lotus社のナレッジ管理製品「Discovery Server」「Quickplace」「Sametime」を利用して,業界の専門的な知識やノウハウを獲得する。

 「両社の共同ソリューションにより,企業はサービス提供の速度と効率を高めることができる。顧客,サプライヤ,従業員は事業全体にわたるナレッジを共有できるようになる」(PeopleSoft社)としている。

 「現在,サービス関連企業における従業員の転職率は約20%である。企業が情報を獲得,保管,再利用するための適切な技術を導入しなければ,従業員が去るとともにナレッジを永久に失ってしまう」(PeopleSoft社Financials and Enterprise Service Automation部門副社長兼ジェネラル・マネージャRenee Lorton氏)。

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[www5.peoplesoft.comに掲載の発表資料]
[www.lotus.comに掲載の発表資料]