米Microsoftがサーバー管理ソフトウエア「Microsoft Operations Manager 2000 (MOM 2000)」の概要を明らかにした。MOM 2000は2001年6月に製造段階に入る。ラスベガスで開催中の「NetWorld+Interop 2001」にて米国時間5月7日に明らかにしたもの。

 MOM 2000は,「Exchange 2000 Server」「SQL Server 2000」といった「.NET Enterprise Servers」や「Windows 2000」をベースとしたサーバーのイベント管理やパフォーマンスの管理を集中化して行えるようにするもの。

 MOM 2000の主な特徴は以下の通り。

・サーバーの動作内容を優先順位をつけて分類する制御画面によって,「Active Directory」サービス,「Internet Information Services (IIS)」,「Exchange Server」や「SQL Server」の情報を含むWindows 2000環境全体を容易に把握できる。

・WindowsおよびMicrosoft社製品ベースのアプリケーションの管理に関するソリューション・パックを用意(サード・パーティ製品を含む)。システムやアプリケーションの問題発生を自動的に認識し,対処方法を提示する。

・企業の規模拡大といった変更ニーズに応じて情報のカスタマイズが可能。「数台のサーバーで多数のサーバーの管理が可能」(Microsoft社)。

 MOM 2000の発売は今夏を予定している。価格は1プロセサ当たり849ドル。管理対象となるサーバーは「Windows 2000 Server」または「Windows NT Server」。ExchangeやSQL Serverといったほぼすべてのサーバー製品向けソリューション・パックを含む「Application Management Pack」は1プロセサ当たり949ドル。

 また,米NetIQがMOM 2000に対応したサード・パーティ向けアドオンと情報モジュール群「Extended Management Packs (XMPs)」を同日発表した。

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