米Microsoftが米国時間3月21日に,組み込み用途向けのデータベース管理ソフトウエア「SQL Server 2000 Windows CE Edition (SQL Server CE) 1.1」を発表した。WWWサイトで直ちに配布を開始する。
SQL Server CE1.1は,開発者ツール「Platform Builder 3.0」のオプションとしてインストールできるリレーショナル・データベース管理ソフト。組み込みシステムの開発者やメーカーはSQL Server CEを,カスタム化したWindows CEに取り込むことができる。SQL ServerのデータベースとWindows CE搭載機とのデータ交換を実現する。
またSQL Server CEのエンジンやコンポーネントはROMに保存されるため,重要なリソースを失う危険がない。
バージョン1.1では新たに「SQL Server CE Relay」機能を追加した。ハンドヘルド機ユーザーは赤外線,シリアル,USB接続でノート・パソコンやデスクトップ・パソコンを介してSQL Serverのデータベースにデータの複製を作成することができる。
SQL Server CEを使用するには,SQL Server Client Access License (CAL)を取得する必要がある。多数の機器にSQL Server CEを実装する場合は,接続するSQL Serverデータベースに応じたプロセサ当たりのライセンシングを用意する。
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