「米Dell Computerは過去1年間に,K-12(小,中,高の12年間の教育)および高等教育市場で数百万ドル規模の契約を獲得し,2000年における米国の教育用パソコン市場で首位にたった」。Dell社が米IDCの調査結果を引用するかたちで米国時間4月11日に発表したもの。
「1年間を通して教育用パソコン市場の首位を獲得したのは今回が初めて」(Dell社)という。通年のシェアは5ポイント高くなった。
「技術は教育の世界で重要な要素になりつつある」(Dell社教育およびヘルスケア部門副社長兼ジェネラルマネージャのBill Rodrigues氏)。
Dell社が同社会計年度2001年に教育市場で受注した主な契約内容は以下の通り。
・ペンシルバニア州立大学の「Center for Academic Computing」に,42台の「PowerEdge 1550」をクラスタ接続したシステム「Lion-XE」を納品。
・テキサス州Mission Consolidated Independent School District(CISD)の学区全域に2250台のデスクトップ・パソコン「OptiPlex」,17台のサーバー機「PowerEdge」などを納品し,米Apple Computerのシステムと入れ替えた。さらにDell社はこの学区に対して,モバイル・コンピュータ研究所「Dell Mobile Computer Lab」を提供する予定を立てている。研究所には無線LAN製品「TrueMobile」で無線対応にしたノート・パソコン「Latitude」15台を備える。
・ワシントン大学Bothell校の2000年9月の移転に伴い,キャンパス内の90%をDell社が供給した。現在,同校が所有するDell社製品は12台のサーバー機「PowerEdge」,ストレージ装置「PowerVault」,750台のパソコン「OptiPlex」,ノート・パソコン「Inspiron」と「Latitude」が75台。また同校は2001年夏に開設予定の施設向けに,ワークステーション「Precision」300台以上のほか,さらにPowerEdgeやPowerVault製品を導入する予定である。
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