アイルランドに本拠を置くBaltimore Technologies,スウェーデンのAU-System,フランスのGemplusがドイツ時間3月22日に,GPRS(General Packet Radio Services)ネットワーク向け認証技術を発表した。デジタル署名機能を備える。3月28日までドイツ/Hannoverで開催されるトレード・ショー「CeBIT」にてデモを行う。

 技術開発にあたってはスウェーデンのEricssonが協力し,携帯電話機「R520」を提供した。

 3社が開発した認証ソリューションは,Baltimore社の無線インターネット・セキュリティ技術「Baltimore Telepathy」,Gemplus社のS/WIMカード「GemXplore Trust」,AU-System社のコンサルティング・サービスなどをベースにしている。

 ネットワーク事業者やコンテンツ・プロバイダが発行したデジタル認証を,S/WIM(Subscriber Wireless Identity Module)カードを搭載したモバイル機器に記録する。デジタル認証発行には無線公開鍵インフラ(WPKI:Wireless Public Key Infrastructure)を利用する。「WPKIとGPRSを組み合わせ,次世代携帯電話機に向けた安全なモバイル・サービスを提供できるようにする」(3社)。

 「GPRSや第3世代(3G)ネットワークが新たなモバイル・アプリケーションを可能にしていくとともに,無線セキュリティの重要性が高まっている」(AU-System社Business AreaマネージャのChrister Bjork氏)。

 「安全で信頼性のあるソリューションはmコマース(モバイル電子商取引)を成功に導く要素となる」(Gemplus社Mobile CommerceディレクタのPatrick Imbert氏)。

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[www.baltimore.comに掲載の発表資料]
[www.ausys.se/に掲載の発表資料]