韓国のSamsung Electronicsが米QUALCOMMの第3世代(3G)Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)に対応したMobile Station Modem(MSM)チップ「MSM5200」とシステム・ソフトウエアを自社の携帯電話機に採用する。QUALCOMM社が米国時間2月28日に明らかにしたもの。

 MSM5200は,QUALCOMM社のQUALCOMM CDMA Technologies(QCT)部門が開発した。Samsung社は自社が開発するIMT-2000 Wideband CDMA(W-CDMA)対応の携帯電話機にMSM5200を組み込む。

 MSM5200で可能なデータ伝送速度は384Kビット/秒。携帯電話ソフトウエア・スイート「Wireless Internet Launchpad」を組み込んでいるほか,位置情報サービス「SnapTrack」やBluetooth,UMTS Subscriber Identity Module (SIM),MPEG-1やMIDIといったマルチメディア機能をサポートする。PDAのアプリケーションに向けた「Mobile Station Processor」プロセサのインタフェースにも対応する。また,MPEG-4ストリーミング・ビデオも利用可能である。

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