オフィス用品小売り大手の米Staplesが大規模データ・ウエアハウスの構築に米IBMのスーパーコンピュータ「SP」を導入する。IBM社が米国時間2月14日に明らかにしたもの。
Staples社はSPを,オンラインとオフラインを含むチャネルの販売情報の統合に利用する。統合データを詳細に分析することで販売トレンドの予測能力を高め,経営管理の効率化や売り上げ増を図る。
SPは,1997年に世界チャンピオンGarry Kasparov氏とのチェス対決に勝利したスーパーコンピュータ「Deep Blue」と同等の性能を持つ。64個のプロセサから成る。
IBM社のデータベース管理ソフト「DB2 Universal Database Enterprise Extended Edition」を搭載し,専用の意思決定支援アプリを走らせる。4Tバイトのハード・ディスク装置を用意する。インタフェースはSSA。バックアップには,米Tivoliのソフトウエア「Tivoli Storage Manager」を使い,IBM社のテープ装置「3590」にデータを格納する。
当初はStaples社販売部門で利用するが,最終的にはSCM(supply chain management),在庫管理,マーケティングなど,Staples社全体で利用する。
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