米IBMと米NuTec Sciencesが米国時間12月18日に,スーパーコンピュータの開発を進めていることを明らかにした。NuTecの一部門Life Sciences Divisionが導入する。糖尿病,心臓病,ガンといった難病における遺伝子の研究に利用する予定である。

 性能は7.5TFLOPSを目指す。「世界で最も大規模なスーパーコンピュータ500基のうち,トップ10に入る。政府機関以外での導入では最速」(IBM社)という。

 1250台の「eServer p640」で構成する。2.5Tバイトの主記憶,50Tバイトの記憶装置を搭載する。データベース管理ソフトウエア「DB2 Universal Database」をはじめ,WWWアプリケーションや情報ポータル・サイト向けソフトウエアを走らせる。

 「さまざまな情報源からの遺伝子データの管理,解析,統合が可能。またインターネットを介して世界中の生命科学コミュニティと情報を共有することができる」(IBM社)としている。

 また,IBM社のIBM Life SciencesがNuTec社と協力してアプリケーションを開発し,研究者が各自のデスクトップ機から米国立衛生研究所(NIH)の遺伝子組み合わせに関するアルゴリズムにアクセスできるようにする。

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