米Motorolaが米国時間1月15日に,米CollabNetと提携してWWWベースの開発プロジェクト環境を提供すると発表した。組み込みJava環境「Java 2 Platform, Micro Edition (J2ME)」を利用したiDEN携帯電話機向けのアプリケーション開発を支援する。

 CollabNet社は,ソフトウエア開発のための協調作業環境やツールなどを提供している会社。オープンソースのコンセプトのもと,「SourceCast」と呼ぶプラットフォームをベースとして,ソフトウエア開発に関するさまざまな開発環境を提供している。これにはメーリング・リスト管理,バグ・トラッキング,改訂管理,フォーラム,アンケート調査,ニュース,情報提供などの機能がある。

 CollabNet社がホスティングする協調作業環境を利用することで,開発者はWWWベースでプロジェクトを進めることができる。WWWサイト(http://www.motorola.com/idendev)で無料登録できる。
 
 「開発者同士が地理的に離れた場所にいても,ソフトウエア開発プロジェクトの協調作業がコストをかけることなく行える」(Motorola社)。

 これはMotorola社iDEN Subscriber Groupの開発者支援プログラムの一環である。この支援プログラムは,組み込みJava環境「J2ME」を利用した通信機器向けアプリケーション開発を支援するもの。iDENは無線電話に加え,双方向ラジオ,テキスト・ページャ,インターネットの常時接続,電子メールの送受信,無線モデムなどの機能を手のひらサイズのハンドセットに組み込む技術である。これら製品は,今年前半にもiDEN事業者の米Nextel Communications,米Southern LINC,カナダTELUS Mobility/Clearnet Communicationsを通じて市場に登場する予定。

 モバイル・インターネットに関する情報は総合IT情報サイト『IT Pro』の「モバイル」で詳しくお読みいただけます。

 Java関連の技術・製品・市場に関する情報は総合IT情報サイト『IT Pro』の「Java」で詳しくお読みいただけます。

◎関連記事
Motorolaとセガ,iDEN携帯電話機向けゲーム開発・供給の契約で合意
米モトローラがJava対応の携帯電話向けアプリ開発者への支援措置を発表
米モトローラがイリノイ州の工場を6月に閉鎖,2500人の人員整理

[発表資料へ]