米メトロワークス，PS2向け開発環境「CodeWarrior」の新版を発売

横田英史

2001.01.16

　米Motorolaの子会社である米Metrowerksが米国時間1月15日に，「PlayStation 2」（PS2）用ゲーム・ソフト開発ツール「CodeWarrior for PlayStation 2, Version 2.5」の出荷を始めたことを明らかにした。

　CodeWarrior for PlayStation 2, Version 2.5の主な特徴は以下の通り。

・マルチプロセサ対応のデバッグ機能：PlayStation 2の入出力プロセサ「Input-Output Processor (IOP)」とベクトル演算プロセサ「Vector Processing Units (VU)」に対応。IOP対応のコンパイラも含む。VUのマイクロコード，IOPのメモリ，Emotion Engine(EE)のデバグを一つのインタフェースでデバグできる。

・アート・パッケージ・プラグインに対応する「CWComUtil」：COMベース。3次元（3D）オーサリング・ツール・スイートやカスタム・オーサリング・ツールに対応する。

・統合開発環境（IDE：Integrated Development Environment）の強化：「CodeWarrior」と同様のインタフェースと追加機能を提供する。新機能には保存可能なユーザ・プレファレンス/ウインドウ・レイアウト機能，ウインドウ・パネルのWWW形式へのインポート/エクスポート機能，プロジェクト・フォルダの検索/比較実行機能などが含まれる。

　CodeWarrior for PlayStation 2, Version 2.5はMetrowerks社から直接購入できる。欧州ではCriterion Software社が販売を担当する。ちなみにMetrowerks社によると，現在まで1700人以上のゲーム開発者がCodeWarriorに登録し，ゲーム開発を行っているという。