米Inktomiが米国時間12月6日に,通信衛星を使ったブロードバンド・サービス・プロバイダの米Hughes Network (HNS)と提携関係に入ったと発表した。
提携内容には,通信衛星を利用したキャッシングやコンテンツ配信のインフラ構築,ソフトウエア開発,技術の再販などが含まれる。「ネットワークの渋滞に巻き込まれることなく世界各地の家庭やオフィスにコンテンツ配信サービスを届けることが目的」(両社)としている。
HNS社は自社のネットワーク・センタ「Network Operations Centers (NOC)」にInktomi社のネットワーク・キャッシュ・プラットフォーム「Traffic Server」を導入する。企業や消費者に直接IPベースのアプリケーションやコンテンツを配信し,サービス提供の高速化と効率化を図る。
両社は,通信衛星を使ったインターネット・アクセスに最適化したキャッシングやコンテンツ配信ソフトウエアの開発に関しても協力体制を敷く。共同開発したソフトウエアは,顧客側に設置するHNS社の受信機に組み込む。
またHNS社は,Traffic Serverキャッシング・ソフトウエアを通信衛星プラットフォーム「DirecPC」にバンドルし,キャッシングとコンテンツ配信の統合ソリューションとして提供する。
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