米VeriSign,WWW用IDの認証や決済向けなど含むXMLベースの仕様・サービスを発表
XMLベースの仕様は,VeriSign社が提供する既存のWWW認証サービスなどとも連携する。電子商取引トランザクションの相互運用性を高めるものである。
VeriSign社は,Microsoft社などとのXKMSのほかに,WWW用ID管理,オンライン認証,決済処理向けのXML仕様のスイートを開発した。詳細は以下の通り。
■WWW用IDサービス:
XMLベースの管理ツールに対応するプロトコル「ExtensibleProvisioning Protocol(EPP)」を開発。ドメイン名登録などのサポートに向ける。ネットでのID認証サービスなどを開発するベンダー企業に提供する。EPPにより,VeriSign社が認定した登録提携企業がドメイン名や電話番号,IDの販売を行うことができる。EPPを用いることで,情報の共有機能やフレキシビリティを高めることができる。VeriSign社は,EPPを標準化機関のIETF(Internet Engineering Task Force)に提出,インターネットの標準技術としての認定を申請した。
■S2MLをベースにした電子商取引プラットフォームの認証システム:
S2ML(Security Services Markup Language)は,VeriSign社が11月15日に発表した電子商取引でのセキュリティを高めるためのXMLベースの記述言語。XMLドキュメントを介した認証サービスのために,XMLスキーマおよびXMLのRRP(request/response protocol)を定義する。VeriSign社は,電子商取引のインフラ技術を手がける米Netegrityなどと提携し,S2MLの策定で大規模な協力体制を敷く。S2MLの策定にあたるのは,Bowstreet,Commerce One,Jamcracker,Netegrity,Sun Microsystems,VeriSign,webMethods。仕様の検証にあたる企業は,Oracle,PricewaterhouseCoopers,TIBCO,Art Technology Groupなど。
■企業間(BtoB)および企業-消費者間(BtoC)の電子商取引に向けた決済システム・アプリケーション:
Verisign社の「XML Pay」を用いる。XML Payは,WWWベースのトランザクション環境における決済システム・アプリケーションの仕様。顧客のクレジットカードやデビットカード,企業の購買カード,ACH(Automated Clearinghouse)などでの決済処理に対応する。
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[発表資料1]
[発表資料2]
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