米NPD Groupが米国時間11月9日に,2000年のホリデー・シーズンに関して調査した結果を発表した。4315人のインターネット・ユーザーを対象にして10月にアンケートを実施したもの。11月と12月をホリデー・シーズンとして定義している。

 それによると,2000年のホリデー・シーズンにおけるオンライン販売の売上高は125億ドルに達するという。オンラインで商品を購入するユーザー数の増加と,1999年のホリデー・シーズンにオンライン購入を経験したユーザーの支出額増加が要因となり,昨年の2倍近くに売り上げが増加する。

 WWWユーザー10人のうち8人は,今年のホリデー・シーズンに商品やサービスをオンラインで閲覧する予定である。アクティブ・インターネット・ユーザ全体の約2/3に相当する4400万人が,インターネットを介して商品またはサービスを少なくとも1件は購入するとみられる。

 多くのオンライン販売業者はリピータ客を期待している。1999年のホリデー・シーズンにオンラインで商品を購入したユーザーの95%は,今年もオンライン販売を利用するつもりである。しかしこれらの消費者は,2000年のホリデー・シーズンにオンライン購入を予定しているインターネット・ユーザー全体の半数にしかならない。これは,オンライン購入を行うと予測されるユーザー数が劇的に急増していることを示している。また99年のホリデー・シーズンにオンラインで商品を購入したユーザーの56%が,今年は昨年よりも多く支出する予定だという。

■ネット・ユーザーがホリデー・シーズンの商品購入に利用する予定のサイト:トップ10

1. Amazon.com
2. BarnesandNoble.com
3. eBay.com
4. ToysRUS.com
5. JCPenney.com
6. CDNow.com
7. eToys.com
8. LandsEnd.com
9. Buy.com
10. Yahoo.com

出典:NPD Group社

 オンラインに力を入れている百貨店のなかでは,JC Penneyが1位に立った。2位はSears.comで,全体における順位は11位だった。

 また,オンライン購入を予定する消費者の69%は,かつて利用したことのあるサイトで商品を購入しようと考えている。

■ホリデー・シーズンに購入する予定の製品カテゴリ:トップ5(購入者数ベース)

1. 書籍
2. 衣類
3. 音楽
4. 映画/ビデオ/DVD
5. 玩具

出典:NPD Group社

■ホリデー・シーズンに購入する予定の製品カテゴリ:トップ5(売上高ベース)

1. 旅行予約
2. 衣類
3. AV機器
4. 玩具
5. コンピュータ・ハードウエア

出典:NPD Group社

■ホリデー・シーズンにオンライン販売を利用する理由:トップ5

1. いつでも望むときに買い物ができる 80%
2. 人混みや行列が嫌いだから 56%
3. 簡単に比較ショッピングができる 52%
4. オンライン・ショッピングの方が速い 49%
5. 購入商品を配達してくれる 44%

出典:NPD Group社

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