米Jupiter Communicationsが米国時間9月18日に,2000年末の商戦シーズにおける消費動向予測結果を発表した。Jupiterでは11月1日から12月31日までを年末商戦シーズンと定義する。このレポートによれば,2000年の年末商戦でオンライン通販による消費者の支出は120億ドルに達する見込み。1999年の70億ドルと比較すると66%の増加となる。分野別では,オンライン小売業者の売上高が90億ドル,航空券やホテル予約などの旅行関連製品の売上高が30億ドル。

 Jupiterは,年末商戦の消費支出が増加する要因として次の2つを挙げる。まず第1の要因は,消費者が昨年より多くの予算をオンライン購入にあてること。第2の要因は,オンライン販売の利便性/信頼性が向上したこと。これにより,約600万人のインターネット・ユーザーがこれまで試したことのないオンライン購入を試みる見込みという。

 Jupiterは,オンライン小売業者が昨年よりも広告に出費せず,効果的なマーケティングに重点をおくとみる。主な理由は,(1)すでにブランドとして認知度の高い伝統的小売業者がオンライン通販市場で大きなシェアを占めていること,(2)99年にマーケティングに費用をかけなかったために失敗したオンライン小売業者が2000年により効率的な投資を行おうとすること,など。また多くのオンライン小売業者は,限られた経営資源をリピーターの獲得に向けるとみる。これは,過去の顧客対応で失敗さえしていなければ,リピーターの獲得コストは新規顧客よりも低くすむため。

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