米Gartner Groupが,今年のクリスマス・シーズンのインターネットでの売り上げに関する予測を発表した。2000年のクリスマス商戦におけるインターネットでの売り上げは,世界全体で195億ドルに達するとみる。1999年の105億ドルに比べて85%も増加する。

 ここ1~2年のあいだに,インターネット・アクセスが急増しており,特に北米地域以外(西欧やアジアなど)での伸び率が著しい。さらにインターネット・ユーザーの多くがオンライン購入の方法に慣れてきており,気軽に電子ショッピングを楽しむようになってきたことが原因となっている。

 北米地域は今年もクリスマス商戦の売り上げの半分以上を占めるが,他の地域も急増する見込みである。欧州とアジア太平洋地域(日本を除く)はそれぞれ96%と91%の伸び率を示すとみる。日本は180%増とGartner社では予測する。

 1999年の年末商戦は,初めてオンライン・ショッピングにトライする消費者が多かったうえに,インターネット販売業者が大量のアクセスに対する準備不足だった。そのために混乱を生じたケースも見られた。この教訓から今年は早くから準備がなされており,しかも消費者側も経験を積んできていることから,大幅な売り上げ増が期待されている。

 また,在庫に対する懸念や配達期間の長期化などをにらみ,商戦のスタートは1999年よりも早まる可能性もある。

■世界の年末商戦の売り上げ予測(単位:10億米ドル)
地域 2000年売上高 シェア(%) 1999年売上高 シェア(%) 伸び率(%)
北米 0.72 54.9 6.31 59.9 69.9
欧州 5.38 27.5 2.74 26.0 96.4
アジア太平洋 1.60 8.2 0.84 8.0 90.5
日本 1.31 6.7 0.46 4.4 184.8
その他 0.52 2.7 0.18 1.7 188.9
合計 19.53 100.0 10.53 100.0 85.5
Source: Gartner (September 2000)

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