米Microsoftと米Compaq Computerが米国時間11月6日に,モバイル・インターネット・サービスに関し提携関係を拡大することを明らかにした。無線事業者や企業に向けたソフトウエア,ハードウエア,サービスの提供で協力する。

 Microsoft社のモバイル・インターネット・サービス,Compaq社のPCサーバー「ProLiant」にインストールしたソフトウエアを無線事業者や大企業に提供する。たとえば,「Microsoft Exchange」ベースのカレンダやアドレス帳,カスタマイズしたWWWコンテンツ,マルチメディア・コンテンツの提供といったサービスを視野に入れる。

 なお両社は,Microsoft社のプラットフォーム「Internet Cellular Smart Access(ICSA)」をベースにしたネットワーク・ソリューションの開発で協力体制を敷いている。この一環で両社は顧客と協力して,Microsoft社の「Mobile Information 2001 Server」のベータ版の試験を実施する予定である。

 Mobile Information 2001 Serverは開発コード名「Airstream(気流)」と呼ばれていた製品。無線携帯機器にリアルタイムのデータ・サービスを提供する。サーバー製品系列「.NET Enterprise Server」の新製品で,Microsoft社のモバイル戦略の主要部分と位置づける。

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