「2003年末には,PDAの70%が無料かあるいはリベート付きになるだろう」。米Gartner Groupがモバイル機器市場を調査・分析した結果を,米国時間4月11日に報告した。サンディエゴで開催中の「Spring Symposium/ITxpo 2000」で発表したもの。

 Gartner社によると,2003年末に500ドルのPDAはカラー・ディスプレイ,無線(遠距離および近距離)通信機能,位置情報サービス,音声認識機能を備えるという。またモバイル装置市場の多様化に伴い,多くの企業では社員が使用するシステムを制限する必要が生じる。

 「インテリジェント携帯電話機,PDA,電子手帳,ミニ・ノートは,それぞれOSとアプリケーションが別々である。多様なモバイル機器をもつ従業員に対応するために,企業のシステム運用と技術支援コストは2003年まで年率10%で増加する」(Gartner社副社長兼research areaディレクタのKen Dulaney氏)。

 今後数年で,モバイル機器のインターネット接続機能はさらに普及する。2004年には携帯電話機の70%がインターネットに対応する。しかしほとんどの購入者は,データ性能よりも依然として音声に重点を置く。

 PDAはさらに無線対応が進む。電子メールなど基本的メッセージ機能を備えただけの低価格品と,メッセージ機能とインターネット閲覧機能を備えた高価格品の二つに分かれるとみる。


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