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 監査法人のトーマツがスマートフォン利用者を対象に実施した調査で、6割の回答者がQRコード決済を「知らない・初めて聞いた」と回答した。利用経験者は全体の9.1%にとどまるものの、利用者の5割以上が月1回以上利用している実態が明らかになった。

 QRコード決済とモバイル決済の利用状況について2018年5月に調査した。10代から50代まで年代と性別を均等に抽出した2000人から回答を得た。モバイル決済の利用経験がある回答者は20.0%で、QRコード決済の2倍以上だった。モバイル決済を知らない回答者は22.3%で、QRコード決済よりも認知度が高いと分かった。

 利用頻度を聞いたところ、QRコード決済経験者の約53%が「月に1~2回程度」以上の頻度と回答した。モバイル決済経験者では月1回以上が約58%だった。どちらの決済方法とも利用経験者の多くは繰り返し使っている様子が浮かび上がった。

 QRコード決済に満足していると回答した164人に魅力を聞いたところ、上位は「現金・カードを持ち歩かなくてもスマホだけで支払いできる」(36.6%)、「現金に比べて店頭での支払いが簡単でスピーディ」(32.9%)、「支払うたびにポイントがたまるなどお得」(32.9%)だった。

 トーマツは生活消費や決済手段に関する意識調査から回答者を分類し、最先端の流行に興味を持つタイプの回答者はQRコード決済とモバイル決済の利用者の割合が際立って高いと分析した。キャッシュレス社会の広がりについては、回答者全体の57%がポジティブに受け入れていると回答した。