【Q16.】国産グループウエアのように別ユーザーの予定を見られないの?

【A.】PowerShellを使えば一括変更も可能

 国内メーカーのグループウエアでは、ユーザーが企業全体もしくは同一グループのユーザーの予定を、初期設定の状態で確認できるようになっていることが多い。ところがOffice 365は、別ユーザーの空き時間は確認できても、予定の中身までは見られないのが標準だ。そのためには設定変更が必要となる。

 各ユーザーは個別に予定内容を公開する範囲を指定できるOutlookを使う。図2-2の手順で「予定表プロパティ」を開き、「読み取り」にあるラジオボタンを「空き時間情報」から「空き時間情報、件名、場所」に変更すればよい。このプロパティから別のユーザーが予定を書き込むのも許可できる。

図2-2●各ユーザーのOutlookのオプションから設定可能
図2-2●各ユーザーのOutlookのオプションから設定可能
予定表の公開内容や範囲は、各ユーザーがOutlookを使って設定できる。
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 これらの設定情報は、クラウド上のサーバーで管理されている。PowerShellの機能でサーバーにリモート接続し、サーバーに用意されたコマンドレットで公開範囲を変更できる(図2-3)。スクリプトを用意して変更対象のユーザーを指定すれば、一括変更も可能だ。

図2-3●リモートPowerShellを使った予定表の公開・編集範囲の変更
図2-3●リモートPowerShellを使った予定表の公開・編集範囲の変更
予定表機能を提供するExchange Onlineのサーバーに管理者IDでリモート接続して、PowerShellのコマンドレットでアクセス権限を変更する。実行は、管理者IDを持つ管理者しかできない。
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▼PowerShell
Windowsが標準で備えるコマンド実行環境。

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