【Q07】Office 365のOfficeスイートは、別バージョンのOfficeと共存できる?

A.Office 2013は削除されてしまう恐れあり

 企業によっては、Office 365のOfficeスイートと一緒に旧バージョンのOffice2007やOffice 2010を使い続けたい場合があるだろう。マイクロソフトは、旧バージョンとOffice 365のOffice 2016との組み合わせで不具合が発生するケースを公表している。問題が発生するのは、Office2013がプリインストールされたパソコンなどに、Office 365のOffice 2016を追加インストールするケースだ(図1-6)。Office 2016を追加すると、Office 2013が削除されてしまう。プリインストールのOffice 2013などで採用された新しいインストールの仕組みでは、同じインストール方法で同種のソフトを追加できない仕様になっているためだ。

図1-6●不具合が発生するバージョンの組み合わせがある
図1-6●不具合が発生するバージョンの組み合わせがある
マイクロソフトは、Office 2013をプリインストールしたパソコンにOffice 365でOffice 2016をインストールすると、Office 2013がアンインストールされてしまう不具合を公開している。URLは、https://www.microsoft.com/ja-jp/ office/2016/attention.aspx。
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【Q08】古いIEを使いたいんだけど…

A.やめるが無難。エンタープライズモードを使ってみては

 Office 365のシステム要件には、最新のInternet Explorer(IE)が指定されている。このため、古いIEだと必要な機能が使えないなどのトラブルを引き起こす可能性がある。

 とはいえ、古いIEを前提とした業務アプリケーションがあって困る場合もあるだろう。IEの最新版であるIE11では、「エンタープライズモード」というIE7/8をエミュレートする機能を用意した。これを使って業務アプリケーションの動作を確認してはいかがだろうか。しかもマイクロソフトは2016年1月以降、IEの最新版しかセキュリティアップデートを公開しないと決めている。Windows 7/8では最新のIE11しかアップデートは提供されない。安全性の面でもIE11を使うことをお勧めする。

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