Officeの家庭向けバージョンとされる「Office 2019」が、1月22日に発売になった。

 これは1回の買い切りの「永続ライセンス版」の製品で、以下のラインナップがある。ダウンロードまたはプロダクトキーの書かれたPOSAカードの販売となる。

  • Office Personal 2019
  • Office Home & Business 2019
  • Office Professional 2019
  • Office Professional Academic 2019

 これに対し、Office 365は、月額や年額で継続の使用料を払うサブスクリプション契約の製品だ。常に最新のOffice機能が利用でき、バージョンは「Office 365」となっている。Officeの利用以外にも様々なサービスが利用できることも特徴の一つだ。

 今回はあらためて、Office 2019とOffice 365の違いやOffice 365の更新について確認しよう(図1)。

Office 365とOffice 2019について

 中小企業向けとされる永続ライセンス版のOffice 2019とサブスクリプション契約のOffice 365 SoloやOffice 365 Businessのプランを比較した。

 
  永続ライセンス サブスクリプション契約
製品名 Office Professional 2019 Office Home & Business 2019 Office 365
Solo
Office 365 Business Office 365 Business Premium
価格
(1ユーザー)
6万4584円
(永続/税込)
3万7584円
(永続/税込)
1274円/月
(税込)
1万2744円/年
(税込)
900円/月
(年間/税抜)
1080円/月
(月間/税抜)
1360円/月
(年間/税抜)
1630円/月
(月間/税抜)
1ユーザーのインストール可能数 2台のPC(※1) 同一ユーザーが使用する複数のデバイス5台で同時使用可能 PCまたはMac5台
タブレット5台
スマートフォン5台
デスクトップ版Office Word、Excel、
Outlook、 PowerPoint、
Publisher(※2)、
Access(※2)
Word、Excel、Outlook、
PowerPoint
Word、Excel、
Outlook、
PowerPoint、
Publisher(※2)、
Access(※2)
Word、Excel、
Outlook、
PowerPoint、
OneNote、
Publisher(※2)、
Access(※2)
Word、Excel、
Outlook、
PowerPoint、
OneNote、
Publisher(※2)、
Access(※2)
図1●中小企業向けのOffice 2019の永続ライセンスとOffice 365のプランを比較。
※1:5つ以上のOfficeのライセンスを購入したい場合は、別途ボリュームライセンスが用意されている。
※2:PublisherとAccessは、PC(Windows版)のみ。

 Office 365は、常に最新の機能が更新され継続的に使用できる。一方Office 2019は、次のバージョンになったら新たに購入する必要がある(セキュリティなどの更新は除く)。

 Office 2019は、同じバージョンのOfficeを使用する必要がある場合などは価格面でメリットがある。一方、Windows 10でのみ使用可能、次のバージョンに更新された場合新たに購入する必要がある、などの条件があるため、ニーズに合わせた導入を考えたい。

Officeのバージョンを確認する

 使用しているPCにどのバージョンのOfficeがインストールされているかを確認したい場合は、いずれかのOfficeを起動し、「ファイル」タブの「アカウント」を選ぶ。右側の製品情報にOfficeのバージョンや、サブスクリプションなどの情報が表示される。

 下画面では、「Office 365 Business」のサブスクリプション製品がインストールされ、細かなバージョンは「1811」で、ビルドは「11029.20108」、クイック実行でインストールされていることがわかる(図2)。  

図2●「ファイル」タブの「アカウント」を選び、右側に表示された画面でOfficeのバージョン情報を確認できる。画面はOffice 365 Businessの場合。
図2●「ファイル」タブの「アカウント」を選び、右側に表示された画面でOfficeのバージョン情報を確認できる。画面はOffice 365 Businessの場合。
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