期限まで時間があり、仕上げるのは楽勝と思った仕事でも、思っていた以上に時間がかかったり、緊急の仕事が入ったり、体調を崩したりして、期限ギリギリまでかかった経験は、だれもが持っていると思います。これでは本来の能力が発揮できず、下手をすれば、成果に結びつかないこともあるでしょう。期限がタイトな仕事なら、なおさらです。
このようなことがないよう、重要度が高い仕事ほどすぐに取り掛かり、早めに仕上げる習慣をつけておくべきです。今回は、期限がタイトでも完成度が上げられる「先攻逃げ切り型仕事」について説明します。時間を有効利用しようという意識が高まり、ひいては時短テクにもつながりますので、ぜひ参考にしてみてください。
仕事の内容が60%見えたら、見切り発進する
期限がタイトな仕事はもちろん、時間に余裕がある場合も、100%仕事の内容が見えていなくとも、できるところから進めていくべきです。IT担当者のなかには、部署内の人数が少なかったり、企業によっては兼務だったりして忙しい人が多くいます。そのため、基本的に仕事の内容が60%見えた時点で、できるところから進めていくとよいでしょう。こうしておけば期限に間に合うのはもちろん、無理なく完成度を高められます(図1)。
ある情報を分析するためのデータが60%しかそろっていなかったとしても、できることはあるはずです。大まかにでも段取りしてみることで、確認・注意事項が分かり、先手を打てるでしょう。
年中行事的な仕事ほど見切り発進がしやすく、効果も大きいといえます。例えば、毎年同じ展示会に出展しているのなら、段取りや準備することが大体分かるため、事前にやっておくべきことや時間の見積もりがしやすいかと思います。