通信機器の分野では満足度の結果も踏まえながら、部門ごとの利用率の動向を検証する。
無線LAN、主な利用でもバッファロー首位
無線LAN機器は、利用率29.0%のバッファローが2年連続で首位に立った。満足度で首位に立った同社の勢いは利用率の伸びに直結した(図19)。例えば2014年は2位のシスコシステムズと1.5ポイントと僅差での首位だったが、今回は12.5ポイント差を付けている。
また、「主に利用している」機器では、2014年はシスコがバッファローを4.6ポイント上回り首位を守っていた。バッファローの製品は補完的役割という印象も強い。しかし2015年は、主な利用でもバッファローが17.1%を獲得し、シスコの9.8%を7.3ポイントも引き離した。
ただし利用増や新規利用の予定では、バッファローが7.9%、シスコが7.1%と大きな差はない。シスコは機能面で満足度が高く、大規模導入案件になると同社の強みが生きてくる。
3位は米アルバネットワークスの買収を発表した米ヒューレット・パッカード(HP)とアライドテレシスが利用率6.7%で並んだ。