スマートフォンの国内法人販売で、米アップルの「iPhone」が独占的ともいえる人気を獲得─。本誌恒例の「企業ネット/ICT利活用実態調査」の最新版となる2105年調査(別掲記事にある調査概要を参照)では、スマホを業務利用している企業のうちiPhoneを導入している企業は実に82.6%に上った。利用率で2位に付けたソニーが20.6%だから、実に約4倍の規模である。

 過去3年間の調査でiPhoneは唯一、導入企業の割合を伸ばし続けてきた。一方で、ソニーを含むほとんどの競合メーカーが2015年調査で利用率を下げている。Android端末が健闘していた時期もあったが、今や企業のIT担当者は個人向け市場を超える熱狂ぶりでiPhoneの支持に回っている。

 VPNルーターでは、ガリバーである米シスコシステムズとの差をヤマハが徐々に詰めている。3年前は約9ポイントの差があったが、今回の調査では利用率24.8%に達し、シスコに0.5ポイント差にまで迫った。

 これらの製品は、なぜ企業の支持を集め続けるのか。その内実に迫るため、今回の調査は現在利用している機器や端末、サービスに対する企業ユーザーの満足度を調査項目に加えた。定番や成長株の製品・サービスがなぜ選ばれるのか。そのカギは顧客満足度にあった。

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