オンラインでプログラミングを学べる「Codecademy」。仕事で使えるプログラミングスキル習得を目指したサービスで、世界中に4500万人のユーザーを抱え、日本にも多くの利用者がいる。
ザック・シムズCEO(最高経営責任者)と共に米コードアカデミー(Codecademy)を立ち上げたライアン・ブビンスキー氏は、技術面の責任者として一からサービスを作り上げてきた。現在は、顧問として同社に関わっている。Codecademyの特徴や、プログラミング学習を成功させるために必要なものについて同氏に聞いた。
(聞き手は八木 玲子=日経 xTECH)
「Codecademy」はどんなサービスですか。
Codecademyはプログラミングを学ぶためのツールであり、コミュニティです。自らプログラミングを学ぶこともできますし、ユーザーが互いに教え合うことも可能です。米国に拠点を置いていますが、世界中に4500万人ほどのユーザーがいます。私は共同創業者として、2011年にCodecademyを立ち上げました。
Codecademyは日本でも広く使われています。当初から最も人気を集めた国の1つで、特にTwitterなどを通じて広まりました。日本向けに特別なサービスを提供できているわけではありませんが、現在でも数多くの日本のユーザーがCodecademyで学んでくれています。
Codecademyでは、無料でプログラミングを学べます。よりじっくり学びたい場合は、有料のコースも用意しています。講師からリアルタイムに技術サポートを受けられる「Pro」や、決められた期間の中で講師から体系的にプログラミングを学べる「Pro Intensive」です。Pro Intensiveは、「Webデザイン」「Webサイト開発」「データ分析」などのテーマごとに、仕事を得たり、仕事で成果を出したりするために使えるスキルを身につけられます。
サービスの開発や運営は、60人ほどのスタッフが手掛けています。ソフトウエア開発者やデザイナー、コンテンツ制作者、マーケティング担当者などから成るチームです。
会社の業績は、非常に好調です。きちんと売り上げが上がっていますし、2016年には新たに3000万ドルの資金調達もしました。
私自身は2017年3月に顧問という立場になったため、現在の業績について正式なコメントはできません。ただし、会社がとてもうまくいっているということはお伝えできます。
Codecademyの学習コンテンツの強みは。
Codecademyの学習スタイルはユニークです。学習内容をとても小さなピースに分割しています。1つのピースが終わったらシステムから素早くフィードバックが返ってきて、それを繰り返していくことで学習を進めます。ピースが細かい分、それを学ぶことの目的が明確なので、学習者も目標を持って学べます。教科書やビデオなどに比べて、速く楽しく学ぶことができます。