米Oculus VRの創業者であるPalmer Luckey氏は、同社の仮想現実(VR)ゲーム用ヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Oculus Rift」を最初の予約注文者に自ら届けた。その様子を、親会社である米Facebookの著名人向けサービス「Mentions」のライブ動画ストリーミング機能を使って現地時間2016年3月26日に実況中継した。

 Oculus Riftは1月6日より注文を受け付けており、米国や日本を含む20カ国で3月28日に出荷を開始する(関連記事:VRゲーム用HMD「Oculus Rift」が予約受付を開始、価格599ドルで出荷は3月末以降)。

 Luckey氏は米アラスカ州に行き、第1注文者の男性を尋ね、自身などOculus VR幹部のサインが入った製品パッケージを手渡す様子を約5分半にわたってライブ動画配信した。

 米メディアの報道(SlashGear)によると、正式出荷を前に誰よりも早くOculus Riftを手に入れたのは、アラスカ州アンカレッジに住むRoss Martin氏。しかし残念ながらOculus Riftを届けたMartin氏の職場にはOculus Riftをつなげられる彼のパソコンがなかったので、すぐに仮想現実(VR)体験することはできなかった。

 この実況中継について米TechCrunchは「すべてはFacebookの『Live』機能がいかに手軽に使えるライブであることを証明するものだ」と伝えている。

 FacebookはMentionsのライブ動画ストリーミング機能を、一般ユーザー向けにも提供している(関連記事:Facebook、動画のライブ中継機能をAndroidでも提供)。SNS各社はライブ動画配信に注力しており、米Twitterは昨年3月に「Periscope」アプリケーションをリリースし(関連記事:Twitter、ライブ動画配信アプリ「Periscope」を発表、iOS版を公開)、米Googleも「YouTube Connect」を開発中と報じられている(関連記事:Google、動画中継アプリ「YouTube Connect」を開発中か)。