この連載では「挫折と挑戦編」として、英語をマスターすることを目指して日々奮闘しているエンジニアの筆者が3カ月の英国留学で得た経験や気づきについてお話ししています。前々回(日本人が英語を話せない本当の理由)と前回(英語に関する日本人特有の弱点と克服法)は、日本人にとっての英語学習の弱点や克服法について説明しました。今回は、筆者が自分の最大の弱点と考えていたリスニングを取り上げます。

 筆者はなぜ3カ月間、仕事を止めてまで英国留学をしてみようと思ったのか。最大の理由は、リスニングを強化したかったからに他なりません。

英語マスターの一言で3カ月の留学を決意

 以前の連載でもお話ししましたが(関連記事:まずは英語に「死ぬほど浸る」)、ペラペラ化は独学でも全然問題ありませんし、必ずしも英会話学校に通わなくてもできます。それでも米国の人とは十分コミュニケーションをとれました。

現地のコミュニティ。スライドがおしゃれ過ぎます!
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 リスニングも一人で練習できます。ただ、前回英国に留学したとき(関連記事:海外への短期留学はオススメ!)にも感じましたが、リスニングだけはどうも独学では難しいようです。英会話教材のテープを聞いたり、映画での会話を聞き取ったりするところまでは、何とかなります。映画は俳優が話しているわけで、どちらも発音がはっきりしているからです。

 しかし、ネイティブスピーカーがガチで話す英語には、それだけでは太刀打ちできません。しゃべりであれば、練習すればできるようになる自信がありますが、リスニングについては、ガチで英語をコテコテにできる人に比べると、自分の実力はワンランクもツーランクも劣っている、という実感がありました。

 そこで、本連載や書籍「ITエンジニアのゼロから始める英語勉強法」でたびたび登場する、筆者が尊敬する英語マスターである原田騎郎さんに、いつごろリスニングが上達したのかを聞いてみました。すると、こう言われました。

「向こう(海外)に3カ月ほどいたことがあったのだけど、そこで耳慣れしたなぁ」