筆者は英語を勉強中のエンジニアである。この連載では、英語をペラペラになりたい皆さんに向けて、つまずきやすいポイントを中心に具体的に説明している。

 前回(ペラペラ化を阻む「最大の敵」)は、ペラペラ化を阻む最大の敵は「恥ずかしさ」であり、克服するためにコミュニティー作りが有効であることを紹介した。今回は、ペラペラ化に欠かせない「大量インプット」についてお話ししたい。今回からこの連載をご覧になった方は、以前の連載や、書籍「ITエンジニアのゼロから始める英語勉強法」も参考にしてほしい。

勉強法に共通する「大量インプット」

 英語がペラペラになるための勉強法は一つではない。筆者がオススメする方法のほかにもいろいろある。

 これらの方法に、ほぼ例外無く共通する要素がある。英語の「大量インプット」だ。要は、英語に「死ぬほど浸る」ようにすれば、ペラペラになれるということである。

 単純な例を挙げると、米国か英国に3年程度住めば、たいていの人は英語がペラペラになる。英語が大量にインプットされるからだ。周りの人はみんな英語でしゃべっている。テレビも、読み物も、通勤電車でも全て英語。寝ている時間を除くと、24時間英語に浸ることになる。

 このような状況にいると、いつのまにか英語を理解したり、しゃべったりできるようになる。特別な勉強をしなくても、脳がパターン認識/整理をしてくれるからだ。これは筆者らが日本語を覚えた方法でもある。結局のところ、言語の習得は「壮大な慣れ」といえるだろう。

 筆者が参考にしている勉強法の一つである「Antimoon」では、高度な英語力を身につけてペラペラになるための方法として、自分の生活をできるだけ英語に切り替えて「1万時間英語に浸る」ことを勧めている。ガチで大量インプットをすれば、自然と英語は身につくということだ。