この連載では「挫折と挑戦編」として、英語をマスターすることを目指して日々奮闘しているエンジニアの筆者が3カ月の英国留学で得た経験や気づきについてお話ししています。前回(日本人が英語を話せない本当の理由)は、英語学習はすでに確立されたテキストやメソッドに従って、達成したいレベルですべきことができているかを確認しつつ「普通」にやればいい、という話をしました。

おなじみのロンドンバス
おなじみのロンドンバス
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 ゼロから英語を学習するのであれば、欧米の人であれ、日本人であれ、基本的にテキストやメソッドは同じでいいと思うのですが、一方で日本人特有の弱点というものが存在します。それをどう克服していけばよいのでしょうか。今回はこの点を取り上げてみたいと思います。

日本人特有の三つの弱点

 英国にいると、やっぱり日本人だから不利だな、と思う場面がいくつかありました。

・リスニングが圧倒的に弱い
・ヨーロッパ系の人は理解できることが、自分だけ理解できないときがある
・しゃべりができない

 「しゃべりができない」の克服方法については、過去の連載(例えば、英語ペラペラ化のオススメ「4ステップ」)や書籍「ITエンジニアのゼロから始める英語勉強法」で触れていますので、そちらをぜひご覧ください。

 以下、日本人特有の弱点について、その要因と対策を考えてみましょう。

弱点が生まれる三つの要因

 英語に関する日本人特有の弱点は、何に起因しているのでしょうか。筆者は三つの要因があると考えています。