みなさん、こんにちは。筆者は昨年(2012年)、「アジャイルの流儀で英語に挑戦!」という計4回の記事を執筆した。すでにご覧いただいた方がいるかもしれない。

 普通のエンジニアである筆者は突然、カンファレンスで英語ネイティブの人たちに話さなければならなくなり、8カ月で英語に取り組んだ結果、講演やQ&Aなども含めて英語で全てこなすことができた。この経験を基にまとめた英語勉強法を紹介したのが、前回の記事である。

写真●ロンドンの風景

 今回から4回連続でお届けするのは、その続編である。現在でも、筆者は英語を勉強中だ。自分の英語力は正直、まだまだだと感じている。

 そこで英語のスキルを高めるために、2013年2月に3週間、ロンドンに短期留学してきた。まだ記憶が新しいこの時期に、短期留学で得た英語学習の楽しさや気づきを、皆さんと共有したいと思う。

 たぶん、この文章をお読みの皆さんの多くは、英語で話すことを苦手としているのではないだろうか。そうした方々にとって、何らかのヒントになれば幸いである。今回は初回なので、海外に短期留学する面白さやメリットを中心に説明したい。

英国を選んだ理由

 なぜ、このタイミングで海外に短期留学をしてみようと思ったのか。仕事がぽっかり空いたというのが、大きなきっかけである。

写真●Her Majesty’s Theatreでミュージカルを堪能
Her Majesty’s Theatreでミュージカルを堪能

 筆者が学んだのはもっぱらアメリカ英語で、イギリス英語はほとんどやったことがない。それでもミュージカルが大好きで、ロンドンに行ったことがなく、あこがれもあったので、思い切ってロンドンを留学先に選んでみた。

 単純に仕事へのメリットを考えると、アメリカ(米国)に留学したほうがいいに決まっている。しかし、「人生、たまには回り道もいいかな」と思い、あえてそれ以外の国を選んでみた。

 以前の連載でもお話ししたように、筆者は留学経験はないし、そもそも海外渡航の経験も少ない。たとえ3週間とはいえ、こんなに長く海外にいるのは初めての体験である。もう、ドキドキものだった。