XML関連の標準化団体Organization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)のメンバーは,Webサービス・ベースの分散リソース管理仕様「Web Services Distributed Management(WSDM)1.1」をOASIS標準(OASIS Standard)として認定した。OASISが米国時間9月7日に明らかにしたもの。

 WSDMは,Webサービス・ベースの管理アプリケーションを構築するための仕様。「Management Using Web Services(MUWS)」と「Management Of Web Services(MOWS)」という2つの仕様で構成する。WSDM対応システムを利用すると,多数の管理者が複数のリソースを単一インタフェース経由で制御可能となる。

 MUWSは,リソース管理インタフェースにWebサービスとしてアクセスする方法を定義する。リソースの識別,測定基準,設定,関連付けといった管理向け基本機能を規定している。MOWSは,Webサービスをリソースとして管理する方法を定義するとともに,MUWSによる管理機能へのアクセス方法を定める。

 新版であるWSDM 1.1は,既存のWSDMをベースに,World Wide Web Consortium(W3C)のWebサービス向けメッセージ交換仕様「Web Services Addressing(WS-Addressing)」と,OASISのグリッド・コンピューティング/Webサービス仕様「WS-Resource Framework」「WS-Notification」(関連記事)を統合した。

 WSDM 1.1の策定に協力した主な企業は以下の通り。米AmberPoint,米BEA Systems,米BMC Software,米CA,米Dell,富士通,米Hewlett-Packard(HP),日立製作所,米IBM,米Oracle,米SOA Software,米Sonic Software,米TIBCO Software。

[発表資料へ]