米Googleは3次元(3D)デザイン・ソフトウエア「SketchUp」を手がける米@Last Softwareを買収した。@Last Software社が米国時間3月14日に明らかにしたもの。買収金額については公表していない。
SketchUpは,紙と鉛筆で作図する感覚とデジタルの速さや柔軟性を組み合わせた3D画像作成・表示・編集用ソフトウエア。無償のトライアル版は SketchUpサイトで入手可能。
@Last社は,Google社の地図表示ソフト「Google Earth」のSketchUp向けプラグインを開発中に,Google社の関係者と知り合い,「一緒に一騒動起こせるかもしれないという気持ちが,すぐに明確になった」(@Last社共同設立者のBrad Schell氏)という。
Google社のリソースを利用することで,既存のSketchUpユーザーへのサービスを強化するほか,ユーザー基盤の拡大を図る。Schell氏は,「@Last社が過去10年で獲得したユーザーより多くの新規ユーザーを1年で達成できるだろう」と述べる。
@Last社は今後もコロラド州ボールダーに本拠を置き,「これまで通りSketchUpの強化に取り組む」(Schell氏)としている。
◎関連記事
■米Google,衛星写真と3D画像の地図表示ソフト「Google Earth」を発表
■米GoogleがMac用Google Earthのベータ版を公開
■【CES2006】Google Earthの展望を語り,「家電業界へのお願い」を伝えたGoogle基調講演
■米Volkswagenと米Googleなど,3D地図対応のカーナビ・システムを共同研究
■米MS,航空写真や目的地までの道順を表示する「Windows Live Local」を公開
■米Microsoft,地図検索サービス「MSN Virtual Earth」のベータ・サイトを公開
■「米Googleと米Microsoftの衛星画像による地図検索サービスは後者に軍配」,米調査
[発表資料へ]