米Microsoftは米国時間7月24日に,地図検索サービス「MSN Virtual Earth」を発表した。米国内の特定の地域に関する情報やイベントを検索および共有する機能を,航空写真や詳細な地図とともに提供する。現在,ベータ・サイトを公開している。
MSN Virtual Earthと連携するクライアント・アプリケーション「Location Finder」を組み合わせることで,近隣の情報を簡単に取得することができる。MSN Virtual Earthの「Locate Me」をクリックすると,Location Finderが起動し,Wi-Fi接続ポイントを使って現在地を特定。そこを中心として周辺地図を表示する。Location FinderはWebサイトから無償で入手可能。Locate Meを最初にクリックした際にも無償ダウンロードできる。
MSN Virtual Earthの主な特徴は以下の通り。
・航空写真:道路網やポイント情報も重ねて表示する
・「Scratch Pad」:検索した場所(名称,住所,説明)をリスト保存し,電子メール送信やブログに追加することも可能
・「Permalink」:検索結果の地図表示のURLを作成する。ブックマーク保存したり,仲間と共有したりできる
また,開発者向けリソース・センターでMSN Virtual Earthのマップ・コントロールなどの情報を提供する。開発者は,自身のアプリケーションやWebサイトにMSN Virtual Earthを組み込むことができる。
なお,年内にリリースする次回ベータ版では,斜め45度の俯瞰機能を組み込む予定という。
一方米Googleは,今年2月より地図検索サービス「Google Maps」(ベータ版)を開始し,4月からすでに衛星写真表示を提供しているが,衛星写真と道路地図を重ねて閲覧できる「Hybrid」モードを追加したことを,7月22日にブログで明らかにした。Hybridモードは米国,カナダ,英国の地図で利用可能。
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