米J.L. Halseyの子会社であるLyris Technologiesは,電子メール・マーケティングに関して調査した結果を米国時間3月7日に発表した。米国のインターネット・ユーザーを調査したところ,60%がオプトイン(承諾)ベースの広告電子メールの受信アカウントとしてYahoo!,Hotmail,AOLを利用していることが明らかになった。

 回答者の26%は,オプトインの広告電子メールをYahoo!の電子メール・アカウントを介して受信している。Hotmailが21%,AOLが13%だった。一方,職場の電子メール・アカウントで受信している割合は18%だけだった。

 同社営業マーケティング担当ディレクタのDabbah氏は,「調査結果で最も興味深いのは,オプトインの商用電子メールの受信に職場の電子メール・アカウントを利用しているユーザーの方が少ないことである。この傾向は,家庭における高速インターネット接続の普及,複数の電子メール・アカウントを管理することに消費者が安心を感じているといった要因がけん引していると考えられる」と説明している。

 また,調査により電子メール・アカウントを1つしか持たないインターネット・ユーザーが30%だけで,2つ持つユーザーは37%に達していることが明らかになった。アカウントを3つ持つユーザーは19%で13%は4つ以上持っている。

 同氏は,「スパム問題は大幅に改善されているが,電子メール・マーケッタは,電子メールの認証基準の開発と導入に対する業界の取り組みを積極的に支援すべきである」とコメントしている。

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