米Sun Microsystemsは,システム管理自動化ソフトウエアを手がけるAduvaを買収することで最終的な合意に達した。同社が米国時間2月22日に発表した。同社の技術をSolarisに組み込むことにより,Sun Grid ServiceとしてITを提供するという戦略の強化を図る。手続きは同年4~6月に完了する見通し。買収金額は明らかにされていない。

 Aduva社は,パッチと依存性管理に関連するプロセスの自動化を可能にする技術を提供している。個別のサーバーから数万台のマシンを抱える大規模なデータ・センターにも対応できるという。現在,SolarisとLinuxサーバー向けサービスを提供しており,システム管理者によるパッチの適用,アップデート,データ・センターのライフサイクルを通じて生じる必要な変更などを支援している。

 同社Sun Services担当執行副社長のDon Grantham氏は,「Aduva社の技術を当社の製品とサービスに組み込むことにより,顧客は数千台のシステムをボタンひとつでアップデートできるようになる」と説明している。

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