米Sun Microsystemsは,米プリンストン大学(Princeton University)に教育機関向けのグリッド助成「Sun Grid Education Grant」を与えることを米国時間12月12日に発表した。これにより,同校は2006年1月からSun社のオンデマンド・コンピューティング・サービス「Sun Grid Compute Utility」において10万時間分のCPU時間が利用できるようになった。

 Sun Grid Compute Utilityは,1時間当たり1CPUを1ドルで提供するサービス。これまでに同校の宇宙物理学科は,Sun Gridにおいて気体力学の新しい数値計算アルゴリズムのテストでおよそ1万1000時間分のCPU時間を利用している。

 同校宇宙物理学科のThomas A. Gardiner氏は,「Sun Gridの迅速な応答時間に感心した。待ち時間無く演算能力を利用できる。必要なときにいつでも大規模な演算能力を利用できるようになったため,当校の宇宙物理学研究は,ITインフラの問題による制約が軽減された」とコメントしている。

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