米Sun Microsystemsは米ニューヨーク州で開催されている全米小売業協会の年次総会兼展示会「National Retail Federation（NRF）Annual Convention ＆ Expo」において，小売業界向けの新製品「Sun Retail Store Processor」「同Retail Integration Architecture」を米国時間1月16日に発表した。

　Sun Retail Store Processorは，米AMDの64ビット・プロセサ「Opteron」を搭載したサーバー「Sun Fire x64」とSunのソフトウエア「Sun N1 Service Provisioning System」「同 N1 System Manager」をベースにした。Solaris 10をはじめ，Windows，Linuxディストリビューションなど，複数のOSをサポートする。「チェーン店舗で新機能を素早く導入でき，人的介入やエラーを削減することで，コストを最小限に抑えながら競争力を維持できる」（同社）。

　Sun Retail Integration Architectureは，同社のサーバー向けJavaシステム「Java Enterprise System」とアプリケーション統合スイート「Sun Java Integration Suite」を組み合わせる。幅広いプログラミング・インタフェースをサポートし，SOAおよびコンポジット・アプリケーションの開発基盤を提供する。

　「小売業者の大半はぜい弱な異種混合システムを抱えており，この点が新機能の導入を困難にしている。Sun Retail Integration Architectureでは，既存のアプリケーションに対する投資を維持しながら，新機能を追加できるようなロードマップ，プラットフォーム，ツールを提供する」（Sun Microsystemsシニア・バイス・プレジデント兼ストラテジック・インサイト・オフィサのLarry Singer氏）。

　
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