米Sun Microsystemsは,Solaris 10搭載のワークステーション「Ultra 20」「同40」「同45」を米国時間1月30日に発表した。これらの3モデルには,同社の開発者向けツールが付属し,Windows,Linuxにも対応する。
Ultra 40と同45には,グリッド・エンジン・ソフト「Sun N1 Grid Engine 6」のライセンスが付属している。デュアル・コア対応Ultra 20のエントリ・レベルの価格は,米AMDの64ビット・プロセサOpteronのModel 144,メモリー512Mバイト,80Gバイトのハードディスク,DVD-ROMドライブを搭載する構成で895ドルから。
シングル・コア,またはデュアル・コア対応のUltra 40のエントリ・レベルの構成は,Solaris 10,OpteronのModel 246プロセサ1基,メモリー1Gバイト,80Gバイトのハードディスク,DVD-RWドライブ搭載で2295ドルから。同じ構成で,プロセサをSun社のUltraSPARC IIIiプロセサに替えたUltra 45の価格は3695ドルから。
3モデルには,アプリケーション開発ツールSun Studio,Webアプリケーション向けクライアント・インタフェース構築ツールJava Studio Creator,Javaアプリケーション開発環境Java Studio Enterprise,Java統合開発環境「NetBeans Integrated Development Environment(IDE)」といった開発者ツールがプリインストールされている。
同社によれば,新しいワークステーションは,さまざまなシステム構成においてベンチマークの世界記録を達成している。例えば,MCADアプリケーションのPro/ENGINEERを使って性能を計測するOCUSベンチマーク・テストでは,Windows XP稼働のOpteronプロセサModel 254を2基搭載するUltra 40が世界記録を更新している。米Hewlett-Packard(HP)のワークステーションHP xw9300より7%,米DellのXeonプロセサ搭載のDell Precision 670よりも49%速かったという。
その他にSPEC_CPU2000,SPEC APC SolidWorks 2005,EnSightといったベンチマークでも計12の世界記録を達成しているという。
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