米Microsoftは,「Windows Embedded」「Windows Mobile」対応製品を手がけるOEMおよび販売業者向けに知的財産保護(免責保証)プログラムを拡充する。Microsoft社が米国時間2月9日に明らかにしたもの。同プログラムの目的は,特許や著作権などの知的財産(IP)係争で発生する訴訟費用や損害賠償から,パートナを保護することという。

 同プログラムの対象は,Windows EmbeddedおよびWindows Mobileが提供されているすべての国におけるIP係争。特許,著作権,商標権,トレード・シークレットに関する訴訟からパートナを保護する。訴訟費用に上限は設けない。

 免責保証プログラムの拡充により,「Windows EmbeddedとWindows Mobileを扱う4000社以上のOEM/販売業者は,Microsoft社がほかの主要製品向けに提供している免責保証プログラムと同等の保護を受けられる」(同社)。

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