米Microsoftは米国時間1月25日に,インターネット技術関連の応用研究所「Live Labs」の開設を発表した。同社インターネット事業MSNと同研究部門Microsoft Researchの研究者で構成し,同社テクニカル・フェローのGary William Flake氏が責任者となる。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,Flake氏はMicrosoft社が昨年米Yahoo!社から引き抜いた人物である。

 Microsoft社はLive Labsを,「Microsoft社の製品やサービスに関連した初期プロジェクトに取り組む専門技術者と関連研究者の連合体」と位置づける。インターネット中心の応用研究プログラムに焦点を当て,迅速なプロトタイプ作成や新技術の立ち上げ,Windows Live製品の改善などを進める。

 顧問委員会のメンバーには,同社CTOのRay Ozzie氏,Craig Mundie氏,David Vaskevitch氏が就任する。

 なおLive Labsは,外部学術機関の研究奨励を目的として,データ・マイニングやインターネット検索分野の研究案に総額50万ドルの助成金を提供する計画という。

 また同社は,検索技術関連の研究所「Search Labs」のジェネラル・マネージャにAshok Chandra氏を雇用したことを明らかにした。同研究所は,パーソナライゼーションやソーシャライゼーションといった分野のほか,ユーザーのプライバシを確保しながらユーザー体験を向上することに焦点を当てる。

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