米SugarCRMは,オープンソースCRM(Customer Relationship Management)「Sugar Open Source」の商用版である「Sugar Suite 4.0」のベータ版を米国時間12月12日に発表した。新版では,販売,マーケティング,サービス,コラボレーション,レポート,管理機能の強化と拡張が施されている。

 バージョン4.0は,過去20ヶ月を通じてSugarCRM社が発表する7番目のメジャー・リリースとなる。Sugar Suiteの商用顧客は300件を超えており,これまでに40万件ダウンロードされたという。

 新版のレポート機能は,どのモジュールからもカスタマイズしたレポートのデザインと表示ができるようになった。新しいダッシュボードは,カスタマイズしてリアルタイムの情報を表示できる。組織を通じて情報の流れの自動化と管理を行なうワークフロー機能も追加された。

 その他にも,電子メールによるマーケティングに重点を置いたキャンペーン管理,アクセス制御,電子メール処理機能に加え,見込み客を適切にフォローアップする機能も強化している。

 同ベータ版はSugarforgeのコミュニティ・サイトからダウンロードできる。「Sugar Open Source」,「Sugar Professional」,「Sugar Enterprise」は,12月16日にリリースされる予定となっている。

 新版は,前バージョンと同じように柔軟な導入オプションが用意されているため,CRMシステムの管理方法を選択できる。Sugar Suite 4.0は,構内/ホスト/アプライアンス向けバージョンが用意される。ユーザーは,ニーズの変更にあわせて容易に導入オプションを変更できる。オンデマンドで利用できる「Sugar On-Demand」も月額39.95ドルから利用できる。

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