米Siebel Systemsは,中小企業向けCRMソフトの新版「Siebel CRM Professional Edition 7.8」の提供を開始した。Siebel社が米国時間10月3日に明らかにしたもの。「ユーザーがすぐに導入できるように,デスクトップおよびWebアプリケーションとのシームレスな統合を提供している」(同社)
新版では,米Microsoftの「Office」アプリケーションとの連携機能を強化した。例えば,連絡先,予定表,タスクなどのデータに「Outlook」から直接アクセスできるほか,どちらか一方の共有顧客データを修正した場合は,他方のデータも自動的に同期する。
またユーザーは,コラボレーション・ソフト「SharePoint」を使って,売上高やサービス情報を含むマイクロ・サイトを構築できる。「プロジェクトやコラボレーションを効率的に管理できるため,社員の生産性向上につながる」(同社)
新版は,同社のホスト型コンタクト・センター「Siebel Contact OnDemand-Siebel」とも連携可能。新たなソフトウエアやハードウエアを購入することなく,電話の自動ルーティングなど,高度なコール・センター機能を実装できるという。
Siebel社グループ担当副社長のRob Reid氏は,「CRM Professional Edition 7.8では,販売,サービス,マーケティングに関するより高度な機能を提供する一方で,予算やリソースが限られた中小企業がすぐに導入できるように配慮した」と説明している。
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