ドイツのSAPは,小売業者向けソフトウエア・メーカーの米Khimetricsを買収する計画を現地時間11月22日に発表した。買収の手続きは2006年1月中に完了する見通し。買収金額やその他の詳細は明らかにされていない。

 未公開会社のKhimetrics社は,小売業者が販売利益を増やすとともに,需要に応えられる商品価格の分析と正確な収益の予想ができる技術などを開発している。顧客保持を促進する長期的な販売戦略の実装に利用できるという。SAP社は,米アリゾナ州にあるKhimetrics社の施設と130人の従業員を維持する予定。

 Khimetrics社は,2001年以来,売上高を1600%伸ばしており,2004年には,米Inc.Magazine誌において米国で最も成長が速い未公開企業のトップ500に選ばれている。

 SAP社は,先ごろPOSソフトウエアを手がける米Triversityを買収しており,同社製品を強化するとともに,顧客特有のニーズに焦点を絞ったソリューションを買収する戦略を押し進めている。

◎関連記事
独SAPの2005年Q3決算速報,増収増益で通期予測を上方修正
独SAP,設定自動化ツール「SAP Best Practices」の中堅企業向け新パッケージを発表
独SAP,米IBMや独Siemensとの共同ソリューション提供を発表

発表資料へ