米Motorolaと米Intelは,モバイル機器向け無線ブロードバンド規格(WiMAX)として提案されているIEEE802.16e技術の開発と普及を促進することで協力する。両社が米国時間10月27日に明らかにした。

 両社は,広帯域無線アクセス製品の相互接続性を推進する非営利業界団体WiMAX Forumに参加しており,固定と無線ブロードバンドの両方に利用可能なIEEE 802.16e規格の策定に取り組んでいる。両社は,策定過程においてネットワークとデバイス間における互換性の問題に適切な対応が保障されるように同フォーラム内で協力する。

 今回の発表では,策定の推進以外に両社がそれぞれ開発している新製品の相互運用性を確立するためにテスト結果と設計情報を共有する計画も明らかにしている。Intel製品を使ったMotorola社のモバイル機器,ネットワーク機器,顧客宅内機器との互換性に関するテストが共同で行なわれる。

 IEEE802.16eは2005年終わりごろに確定することが見込まれているが,企業間の製品における相互運用性を確立するために数ヶ月が必要とされるという。Motorola社は,2007年初旬に802.16e規格対応の携帯電話機のリリースを予定している。また,WiMaxに対応するデュアル・モードのモデルの提供も予定されている。

 Motorola社は,今回の計画が今後の製品に搭載するチップをIntel社の製品に限定するものではないとしている。

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