米Intelが,東南アジア各国における無線ブロードバンド(WiMAX)導入を支援する活動「Asian Broadband Campaign」を米国時間9月22日に発表した。各国の政府機関や通信サービス監督機関などに対し,コンサルティングや技術サービスを提供する。

 Intel社は政府および関係機関,教育機関,医療/農業系公共団体のほか,タイのTrueやマレーシアのTelekom Malaysiaといった通信事業者と協力し,WiMAXサービスの試験運用に向けた活動を進める。具体的には,2005年末までにマレーシア,タイ,フィリピンでWiMAX試験サービスを開始する。また2006年にインドネシアとベトナムでも試験運用を計画している。

 「ブロードバンド環境が整えば,東南アジア各国は国連のミレニアム開発目標(United Nations Millennium Development Goals)の達成にブロードバンドが役立つと考えるようになる。ミレニアム開発目標では,2015年を目標に,貧困とききんの根絶,初等教育の拡大,男女平等の推進,子供の死亡率低減,災害対策,環境の持続性確保に取り組んでいる」(Intel社)

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