韓国のSamsung Electronicsとその米国子会社Samsung Semiconductor社は,国際的なDRAM価格カルテルに加わったことを認め,3億ドルの罰金支払いなどを条件に米司法省(DOJ)と和解した。Samsung Electronics社が米国時間10月13日に明らかにしたもの。

 Samsung Electronics社は,「特定のDRAM製品事業で価格設定に関して米国の独占禁止法に違反していた」と説明する。

 米メディアの報道(internetnews.com)によると,このカルテルにはドイツInfineon Technologiesや韓国Hynix Semiconductorなども参加し,1999~2002年にDRAMの価格を操作していた。既にInfineon 社は2004年9月に1億6000万ドルの,Hynix社は2005年4月に1億8500万ドルの罰金支払いに応じている。「米Dell,米Hewlett-Packard(HP),米Compaq Computer(2002年にHP社と合併),米Apple Computer,米IBM,米Gatewayが影響を受けた」(DOJ)という(関連記事)。

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