韓国のSamsung Electronicsは,韓国・華城(Hwaseong)の半導体工場に研究開発ライン1本と量産ライン8本を建設する。Samsung社が現地時間9月29日に明らかにしたもの。新ライン関連施設の総面積は96万平方mで,2012年に完成させる。投資額は330億ドルと見込む。

 新ラインの建設は,華城工場における7年計画の第2段階に相当する。隣接する器興邑(Giheung)工場と合わせると,今回の拡充により「世界最大の半導体工場になる」(同社)という。

 新設する研究開発ラインは,2006年5月に運用を開始する予定。研究開発施設の隣に二重構造のクリーン・ルームを設け,メモリーおよびシステムLSI向けのナノ・テクノロジやプロセス技術,新素材の研究を行う。300mmウエーハに対応しており,建設に必要な投資額は約8億6000万ドルとみる。

 8本の量産ライン(ライン15~22)では,メモリーとシステムLSIを製造する。既にライン15は建設を開始しており,2006年前半の操業を目指す。

 また同社は,既存量産ライン4本の強化も行い,300mm以上のウエーハに対応させることで生産能力の拡大を図る。

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